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歌手・田中昌之さん 心筋梗塞後の順調な生活の秘密とは?

歌手・田中昌之さん 心筋梗塞後の順調な生活の秘密とは?

もう痛い目にあうのはごめんだったので、タバコはもちろん、医者が「アカン!」と言ったことは全部やめました。そんな僕が体調管理の1つとして始めたのが、耳ツボの「神門」を刺激する耳ひっぱりです。【体験談】田中昌之(元クリスタルキング・ロック歌手)

体験者のプロフィール

たなか まさゆき
1951年、佐賀県生まれ。79年、デビュー曲「大都会」が150万枚以上の大ヒット。その後クリスタルキングを脱退してソロ活動を開始する。98年『ウルトラマンガイア』『仮面ライダークウガ』の主題歌を歌いメガヒットとなる。ゲームセンターのスロット「北斗の拳」の曲「愛をとりもどせ」は、着うたダウンロードで上位3位以内を獲得し続ける。常にロックスピリットを持ち続け、魂を感じさせるコンサート活動を続ける。2013年にはアニメカバー集『You are Shock!!』(徳間)を発売。

胸に痛みが走り「俺、死ぬわ」

 急性心筋梗塞で倒れたのは、2011年3月のこと。夜、家でテレビを見ていたら、いきなり心臓を万力で締め付けられるような痛みが走ったんです。

 子どものときから運動をしたときに、胸がきゅーっとなることはあったんですが、深呼吸したり、姿勢を変えたりすると治っていました。

 ところがその日は何をやってもダメで、「あ、俺、死ぬわ」と思いました。

 マネージャーが救急車を呼ぶという段になって、僕は「ちょっと待って」と、ふろ場に這って行きました。ロックミュージシャンとしてカッコ悪い死に方はしたくなかったので、ふろで身を清め、歯も磨き、着替えしてから「救急車呼んでくれ~」と。

 それがアカンかったようです。救急車に乗ったとたん気を失って心肺停止になりました。緊急手術で心臓の冠状動脈を広げるステント治療を受けて命拾いして、ほんとうにラッキーでした。

 9日間入院して退院直後からリハビリに励んだのですが、はじめは50m歩くと息があがってました。
 でも、また歌いたい一心でリハビリを続け、6月30日の還暦の誕生日に無事ステージに復帰できました。

 実を言えば、僕は自他ともに認める健康オタクで、体には絶対の自信があったんです。でも、どうやら間違った健康オタクだったみたいです。食事といえば肉ばかりで、野菜はほとんど食べませんでした。

 それからタバコ。ふだんは1日2箱。曲を作っているときは3箱吸っていました。ドクターいわく、「タバコが諸悪の根源」だそうです。

目がよくなり、パフォーマンスもアップ

 もう痛い目にあうのはごめんだったので、タバコはもちろん、医者が「アカン!」と言ったことは全部やめました。
 そんな僕が体調管理の1つとして始めたのが、耳ツボの「神門」を刺激する耳ひっぱりです。

 数年前、縁あって飯島敬一さん(NPO法人生活習慣病予防学術委員会理事)と知り合い、ライブの前に神門を刺激してもらったら、声もでかくなって、トークも炸裂して。
そのときのことを思い出し、耳ひっぱりをやることにしたんです。僕は短気だから、結果がすぐ出るものじゃないとやる気がしません。その点、耳ひっぱりは即効性があって、僕にはぴったりでした。

 人さし指と親指で神門をはさみ、キュッ、キュッ、キュッとひっぱるだけで、てきめんに体中がカーッと熱くなってくる。全身の血流がよくなるからか、目にもよかったんです。

 僕、老眼なのでモノに焦点を合わせようとすると、眉間がつらくなるんです。でも、神門をキュッ、キュッとひっぱると、目も眉間も楽になって助かっています。

「神門をキュッ、キュッ、キュッとひっぱるだけで、体中がカーッと熱くなるよ」

アイデアがスパンと出る、トークも炸裂

 加えて、アイデアがスパンと出てくるようになりました。以前は詩を書くのに、イメージが降りてくるのをひたすら待っていました。その日に出てくることもあれば、2日、3日かかることもありました。

 ところが神門を刺激すると、イメージがポンと落ちてきて、ものの5分もしないうちに曲が完成します。これって、ほんとうにすごいことです。

 ふだんは気がついたら、神門をキュッ、キュッ、キュッ。作詞作曲、ライブの前にも必ずキュッ、キュッ、キュッと耳をひっぱっておきます。これをやっておくと、自分でも驚くほどトークの話題が浮かんできて、声の張りもよくなるんです。

 最近はライブをスタートする前に、お客さんといっしょに耳ひっぱりをやるようになりました。耳をひっぱると、お客さんたちも自律神経が整って、すごく和やかになる。その場の空気がとってもよくなるんです。まさに”健康ライブ”です。

 心臓発作を経験してからは、「人間は簡単に死ぬもんや」という自覚ができたので、悔いを残さないために、1曲1曲を全身全霊をかけて歌ってます。今できる最高のパフォーマンスをお見せできるロックンローラーでありたいと思っています。

「人は簡単に死ぬ」と思ってからは、さらに魂を込めて歌うようになった

全身の血流がよくなる(あかね会土谷総合病院顧問・広島大学名誉教授 土肥雪彦)

田中さんのように心筋梗塞を起こされたかたが、耳ひっぱりを活用されるのは、とてもいいことです。血流がよくなり、心臓はもちろんのこと、目や耳、声帯などの機能に関わる神経や筋肉も活性化するので、目も耳もよくなり、声がしっかり出るようになります。
高低の音域は広がり、聴覚、感性も鋭くなっておられるようですから、音楽活動に大きなプラスとなるでしょう。

お客様といっしょの耳ひっぱり、すばらしいですね。お話を聞くだけで癒されます。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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