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【医師の体験談】納豆で肝機能値が下がり健康効果を実感!

【医師の体験談】納豆で肝機能値が下がり健康効果を実感!

弟といっしょに、趣味の釣りに出かけたのはよかったのですが、帰ってから、同時に体調をくずしてしまったのです。病院で調べたところ、2人ともA型肝炎に感染していることが判明しました。肝機能値は、600IU/Lを超えているものの、休めない私が頼みの綱としたのが、納豆でした。【解説】上山博康(禎心会病院脳疾患研究所所長)

黄疸で全身が真っ黄色 だが入院はできない

日本の伝統的な発酵食品である納豆には、さまざまな栄養成分が多く含まれています。
納豆は、良質の植物性たんぱく質を有し、ビタミン・ミネラル類が豊富。加熱したダイズから作られるので、消化が非常によいところも大きな特長です。

また、納豆菌の効果も見逃せません。善玉菌が腸に入ると、悪玉菌の繁殖がおさえられて、腸内環境が整うのは、皆さんご存じのとおりです。
善玉菌といえば、よく乳酸菌が挙げられます。ただ、乳酸菌には、胃酸で死滅するものも多くあります。

その点、納豆菌は、あのネバネバ成分に菌が保護されているので、生きて腸まで届く確率が高いのです。
腸は、体の免疫機能の要となる役割を果たしています。腸内環境が整えば、免疫の働きが高まるため、ガンなどのリスクをへらす助けになるでしょう。

実をいうと私は、若いころから納豆が大好物。今も、週に3~4パックは食べています。
以前には、納豆を医療用食品開発の研究対象とし、実用化を目指したこともあるほどです。

その納豆の健康効果を、身をもって実感した出来事をお話ししましょう。今から30年以上も前のことです。
弟といっしょに、趣味の釣りに出かけたのはよかったのですが、帰ってから、同時に体調をくずしてしまったのです。

病院で調べたところ、2人ともA型肝炎に感染していることが判明しました。おそらく、釣りの際に浜で食べた何かが、感染源だったのだと思います。
私は黄疸で全身が真っ黄色になり、肝機能値は、600IU/Lを超えました(基準値は、およそ40IU/L未満)。

弟は、治療のために入院することになりましたが、外科医として忙しさのピークを迎えていた私は、勤務を休むわけにはいきません。
そこで、私が頼みの綱としたのが、納豆でした。

体力をつけるためには、栄養価が高くなければいけない

糖質や、脂肪を多く含む食品は、肝臓に負担をかけるので、肝臓病のときには、控えなければなりません。
肝機能値の回復には、高たんぱく・低脂肪の食品が望ましいのです。
とはいえ、動物性たんぱくには、植物性たんぱくよりも多くの消化酵素が必要で、これもまた肝臓の負担になります。

体力をつけるためには、当然、栄養価も高くなければなりません。納豆は、こうした条件にピッタリの食品なのです。
これに気づいた私は、毎日、朝昼晩の3食、納豆を大量に食べることにしました。納豆ご飯ではありません。納豆だけです。

だいたい、1食につき6パック程度でしたが、当時は1パック当たりの量が多かったので、今なら、9パック程度になるでしょうか。
なにしろ、ご飯はなしですから、添付のタレをそのまま入れると、味が濃すぎます。

私は、納豆2~3パックに、タレを1袋使うようにしました。
また、納豆に含まれないビタミンCを補給するため、ときにはダイコンおろしを混ぜたり、ミカンやイチゴなどの果物を口にしたりと、工夫しました。

たった2週間で肝機能値が正常化!

こうして納豆ばかりを食べ、激務をこなす日々を続けていたところ、徐々に体力が戻り、体調が向上してきました。
そして、なんと2週間で、肝機能値が基準値まで下がったのです。

普通なら完治まで2ヵ月はかかるところですが、腸内の善玉菌をグンとふやしたため、短期間で免疫力が急上昇し、早期回復につながりました。
実は、病床の弟にもこの食事療法を勧めたのですが、残念ながら彼は納豆が好きではなかったため、けっきょく3ヵ月間、入院しました。

点滴や薬に頼っていたため、よけいに治りが悪かったのでしょう。このときの私の食べ方は、極端なようですが、理にかなった方法です。
そして実は、この食事療法は、ダイエットにも効果があります。私はずっと、体重74kgを維持してきたのですが、近年は運動不足がたたり、78kgにまでふえてしまいました。

私の身長は、170cmですから、やはり少し太りすぎです。
そこで、最近また、納豆を主食にする日々を開始したのです。食べる量はだいたい、朝と昼は6パックずつ、夜は9パック。

3食のうち1食は、ダイコンおろしや、ヤマイモのとろろを入れます。食べないダイエットは、筋肉が落ちるとともに代謝も落ちるので、リバウンドが避けられません。
納豆ダイエットなら、その心配は無用です。満腹感もしっかりあります。

この納豆ダイエットを続けたところ、1ヵ月でストンと4kg落ち、無事に元の体重に戻ることができました。
ただ、私の例はハイペースすぎたかもしれません。昼食や夕食を納豆に替えるだけでも、ダイエット効果があるでしょう。

このように、納豆はとても健康機能に優れた食品です。ぜひ皆さんも、積極的に活用してください。

解説者のプロフィール

上山博康
禎心会病院脳疾患研究所所長。日本脳神経外科学会専門医。脳血管手術、脳動脈瘤クリッピング術において、年間約350例(累計20,000例)を行い、全国屈指の手技と実績を持つ。「上山博康脳神経外科塾」総帥として、若手脳神経外科医の育成に努めている。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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