MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
海藻「アカモク」の効能とは?便秘、内臓脂肪解消におすすめ

海藻「アカモク」の効能とは?便秘、内臓脂肪解消におすすめ

アカモクとは、北海道東部を除き全国に分布している海藻です。最近では、大手スーパーでも売られるようになりました。アカモクには便秘を解消する効果だけでなく、内臓脂肪を減らす効果、糖尿病の改善効果、ダイエット効果、免疫力を高める効果も期待できるからです。【解説】田島眞(実践女子大学名誉教授・農学博士)

アカモクは 別名ギバサ、ナガモ

皆さんは、「アカモク」という海藻をご存じでしょうか。
ワカメやメカブに比べると、まだまだ知名度が低いため、この名前を耳にしたことのあるかたは、少ないでしょう。

アカモクは、北海道東部を除いて、全国に分布している海藻です。
日本海沿岸の地方では、「ギバサ」や「ナガモ」などと呼ばれ、昔から食べられていました。

最近では、首都圏の大手スーパーでも売られるようになりました。
アカモクが入手しやすくなるというのは、私たちにとって、朗報といえます。

というのも、アカモクには、優れた健康効果が期待できるためです。
そこで、ここでは、アカモクの効能について、詳しくお話ししましょう。

ぬめりの栄養成分フコイダンが群を抜いて多い

まず注目したいのは、アカモクに豊富な多糖類の作用です。多糖類とは、炭水化物の一種です。
炭水化物は、3種類に分けられ、単糖類、二糖類、多糖類からなります。

一つの糖からできていて、これ以上分解できないのが単糖類で、果物やハチミツなどの糖がこれに当たります。
二つの糖でできているのが二糖類で、砂糖や水あめなどが含まれます。

多糖類は、その名のとおり、たくさんの糖が連結してできた物質です。
食品に含まれる糖は主に、ここに含まれます。
なかでも、海藻やレイシ、アガリクスなどのキノコ類の多糖類は、体の働きを調整してくれる成分を含みます。

アカモクにも、多糖類の成分が多く含まれています。それがフコイダンです。
実はアカモクには、モズクの2倍もフコイダンが含まれているのです(下記グラフ参照)。

フコイダンとは、海藻にぬめりをもたらす成分です。
このぬめり成分が、激しい潮の流れや、外的刺激から海藻を守ったり、海面から出たときは、乾燥を防いだりと、海藻本体を守るバリアの役を果たしています。

私たちの体には、侵入してきた細菌やウイルスから身を守る、免疫機構が備わっています。
海藻が、己の身を守るために利用しているフコイダンは、この免疫力を高める効果があるとされています。

みそ汁、酢のものに。アカモクと納豆を合わせるとより強力に

マウス(実験用のネズミ)に白血病のガン細胞を移植し、フコイダン抽出物のえさを与えた群と、フコイダンなしの群とで、マウスの延命効果を調べました。

すると、フコイダンを与えた群のほうが、高い延命効果があったという調査結果が出されています。
このように、フコイダンが、マウスの免疫活性を高めたことが報告されているのです。

また、マウスがフコイダンのえさを摂取すると、ガン細胞を攻撃するNK細胞の活性も高まるという報告もなされています。
加えて、アカモクに含まれる食物繊維の効果も見逃せません。

アカモクに含まれる総食物繊維量は、ワカメやメカブよりも多いのです。
食物繊維は、腸蠕動運動を促し、便秘の解消に役立つことはいうまでもありません。

食物繊維によって腸内環境が整えば、それがまた免疫にもよい影響をもたらします。
腸は、私たちの体の中の最大の免疫器官です。食物繊維をたくさんとることで腸内環境がよくなると、免疫力アップにつながるでしょう。

さらに、アカモクには、カルシウムなどのミネラル類も豊富です。
ミネラル類は、人に必要不可欠な五大栄養素の一つで、体の組織を構成したり、体の調子を整えたりする働きがあります。

アカモクのおすすめの食べ方

アカモクは、味や香りにクセがないため、どんな料理にも合わせやすい海藻です。
そのままみそ汁に入れると、豊かな香りが広がります。また、酢の物にしてもいいでしょう。

そして、サラダに加えたり、うどんなどの麺めん類に入れたりと、バリエーションはどんどんふやせます。
お勧めは、納豆に混ぜて食べること。納豆の原料となるダイズは、良質なたんぱく質を豊富に含んでいます。

たんぱく質は、免疫細胞の原料となる栄養素です。アカモクと納豆を合わせると、免疫力を、より強化してくれるでしょう。
食品の有効成分の影響が、実際に私たちの体に現れてくるまでには、約3週間の継続が必要です。

ですから、最低3週間はアカモク入りのメニューを食べることが、一つの目安になるでしょう。
ぜひ、お試しください。

味や香りに癖がないので、どんな料理にも合わせやすい

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
人間本来の解毒作用による毒素の排出は、75%が便からで、20%弱が尿からといわれています。残りが汗、毛髪、爪からの排出です。ですから、健康を考える上で「便をスムーズに出す」ことは非常に重要だといえるのです。【解説】堀田忠弘(堀田医院院長)
更新: 2019-04-12 18:00:00
食べ始めて4日ほどたった頃、劇的な変化がありました。1日おきだったお通じがなんと1日2回になったのです。朝食をとると、すぐトイレに行き、日中にもう1回お通じがあります。便秘解消のおかげか、吹き出物がなくなり、肌がきれいになりました。また、寝起きに起こっていた鼻づまりもなくなりました。【体験談】藤田久美子(主婦・60歳)
更新: 2019-03-13 17:57:55
その日はなんと、しっかり形のある便が出たのです。うれしくて、思わず「やったー!」と飛び跳ねそうになりました。毎日へそさすりを続けているおかげで、外出も怖くなくなりました。次に友達に旅行に誘われたら、「行こう!」と、元気に返事をするつもりです。【体験談】稲田雅江(仮名・主婦・63歳)
更新: 2019-02-05 18:00:00
塩発酵キャベツを常備できるようになり、2日に1回くらいの頻度で塩発酵キャベツを食べていたところ、半年くらいで慢性便秘が解消しました。また、便秘をしていた頃は下腹がポッコリ出ていましたが、今はかなりへこみました。昔のジーンズをはくと、ヒップラインや太もものあたりが明らかにゆるく感じます。【体験談】濵崎希(会社員・45歳)
更新: 2019-02-03 18:00:00
便秘を食事で改善しようとする際に、重要なのが、食物繊維です。寒天は、水溶性と不溶性、両方の食物繊維を含むため、機能性食品として、大変理想的です。甘酒は発酵食品ですから、まさに微生物のかたまりです。腸内に入ると、乳酸菌などの善玉菌を増やします。痔の改善にも、いい効果が上がっています。【解説】平田雅彦(平田肛門科医院院長)
更新: 2018-12-10 18:00:00
最新記事
ストレスに強くなり、うつを防ぎ・治す食事とは、特別なものがあるわけではありません。あたりまえのことですが、栄養バランスのよい食事を1日3食きちんと食べることです。ただし、いくつかのポイントがあるのも事実です。【解説】功刀浩(国立精神・神経医療研究センター神経研究所)
更新: 2019-04-24 18:00:00
βグルカンの精製をさらに進めたところ、それまでとはまったく別の物質を発見しました。これが「MXフラクション」で、今のところマイタケからしか発見されていない成分です。【解説】難波宏彰(神戸薬科大学名誉教授・鹿児島大学大学院医歯学総合研究科客員教授)
更新: 2019-04-23 18:00:00
骨盤底筋を鍛えるための体操は、現在多くの医療機関で推奨されています。しかし、やり方をプリントされた紙を渡されるだけなど、わかりずらく続けにくい場合がほとんどです。そこでお勧めしたいのが、おしぼり状に巻いたタオルを使った「骨盤タオル体操」です。【解説】成島雅博(名鉄病院泌尿器科部長)
更新: 2019-04-22 18:00:00
首がこったとき、こっている部位をもんだり押したりしていませんか? 実は、そうするとかえってこりや痛みを悪化させてしまうことがあります。首は前後左右に倒したりひねったりできる、よく動く部位です。そして、よく動くからこそ、こりや痛みといったトラブルを招きやすいのです。【解説】浜田貫太郎(浜田整体院長)
更新: 2019-04-21 18:00:00
現代人は遠くをあまり見なくなったせいで眼筋と呼ばれる目の筋肉が衰えています。食生活も乱れがちなので目の周りの血行もよくありません。これらが目の諸症状を引き起こすのです。一度身についた生活習慣を変えることは容易ではありません。そこでお勧めなのが目のエクササイズです。【解説】福辻鋭記(アスカ鍼灸治療院院長)
更新: 2019-04-20 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt