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【動脈硬化は治る】症状を改善し

【動脈硬化は治る】症状を改善し"血管プラーク"を溶かす食事療法「RAP食」とは

私は、高血圧は動脈硬化の物理的な結果と考えており、真の原因「血管プラーク」の減少に取り組んでいます。血管プラークは主に、口から入った酸化した油脂類なので、改善の柱となるのは、脂質を制限する食事療法です。そこで「RAP食」を考案しました。動脈硬化の改善に、実績を上げています。【解説】真島康雄(真島消化器クリニック院長)

約5000症例のうち薬の開始や増量は皆無

私の見解では、高血圧は動脈硬化の物理的な結果にすぎません。

一般的には、高血圧が脳梗塞や心筋梗塞の原因となるため、その対策が重要だと考えられています。
しかし、真に手を打つべきは高血圧ではなく、血管プラークなのです。

当院が血管プラークの減少に取り組む目的は、動脈硬化の改善、ひいてはその先の、脳梗塞や心筋梗塞などといった突然死の予防です。
高血圧の治療は、主目的ではありませんが、動脈硬化が改善する過程で、自然と血圧も下がります。
血管プラークは主に、口から入った酸化した油脂類なので、改善の柱となるのは、脂質を制限する食事療法です。

私は以前より、食事指導をする立場から、患者さんに食習慣や食事の好みに関するアンケート調査をしてきました。
膨大なデータを集計し、患者さんの血管プラーク堆積量と、それらのデータを突き合わせて調べました。
すると、プラークがたまっている人は、
 ●揚げ物や脂っこい物
 ●肉でも魚でも、脂の多い種類と部位
 ●お菓子など甘い物
 ●種類にかかわらず、お酒

これらを好んでよく摂取している、といった共通点が浮かんできました。
つまり、そうした食習慣が、プラークをためる元凶になっていたのです。

そこで、プラーク堆積に影響する調理法や食材などを整理し、「動脈プラーク退縮のための食事療法」(Medical diet for Regression of Arterial Plaque)を考案。
略して「RAP食」と名づけました。

患者さんには、全身8ヵ所のエコー検査の結果、プラーク堆積の段階に応じて、RAP食を実践してもらっています。

これを継続することで、血管プラークは確実に減少。動脈硬化の改善に、実績を上げています。
RAP食はまさに、血管が若返る食事といえるのです。

高血圧に関していえば、近年の記録にある限り、70名の患者さんが減薬・断薬に至っています。
薬の増減を確認していない人もかなりいるので、実際にはもっと多いと思われます。

ちなみに、薬の中止を決めたのは、いずれも患者さんが元から通っていた病院の医師です。
私の判断ではありません。

当院受診後に、降圧剤を増量したり、開始したりといった例も、5000件近くの症例のうち、皆無です。
このことも、RAP食が高血圧対策に効果的であることの裏づけでしょう。

体内で脂肪に形を変える糖分摂取にも要注意!

興味深いことに、前述した食習慣アンケートの分析から、塩分はプラークの堆積に影響しないという事実もわかりました。
塩分量の高い食事を好むと好まざるとにかかわらず、プラークの堆積に差は出ないのです。

ということは、塩分は動脈硬化の原因にはならない、つまりその先の高血圧の原因にもなりえません。
ただ、塩分のとり過ぎは心臓に負担をかけ、心拍数を左右するので、心不全傾向の患者さんは控えたほうがいいでしょう。

RAP食のポイント

一方で、糖分はプラーク堆積に、大きく影響します。
これは、体内でエネルギーとして使われなかった糖分が、脂肪に形を変えて蓄積され、肥満を招くためです。

また、お酒は、血中アルコール濃度が高くなると血管内皮細胞にダメージを与えることから、種類にかかわらず、注意が必要です。
油脂類については、「魚の脂は健康にいいからOK」といった説があり、一時は私も、患者さんにそう説明していました。

RAP食を実践すれば、LDL値が増えても、血管プラークは減少


しかし、青背の魚の缶詰や、脂がのった魚の刺し身を多食してプラークを悪化させた患者さんを何例も見てきて、完全な誤りだったと気がつきました。

魚油に含まれる成分のEPAやDHAは、確かに血液サラサラ効果があるので、病院が処方するEPA製剤であればお勧めです。
ただし、サプリメントは、純度の面からNGです。

油脂の話をすると、コレステロールと混同されますが、コレステロールは体の組成に必須です。
悪玉コレステロールと呼ばれるLDL値を薬で下げる必要はありません。

RAP食を実践すれば、LDL値が増えても、血管プラークは減少します。
実際、LDL値は高いままで、動脈硬化を大幅に改善させた例は、多数あります。

最近の症例を一つ紹介しましょう。
52歳の患者さん(男性)は、10年前から4種類の降圧剤を服用していました。

2016年の3月から禁酒し、RAP食を始めましたが、当初の体重は110kg。
来院時に、全身8ヵ所の血管エコー診断をした結果、脳梗塞や心筋梗塞を起こすリスク度は、最大レベルの4でした。

EPA製剤を処方し、RAP食を徹底してもらうと、7ヵ月で全身の血管プラークが一律減少。
体重は20kgも減りました。

血圧も、薬を処方したかかりつけ医のほうで測定したところ大幅に下がっていたため、降圧剤のうち2種類を終了し、1種類は3分の1に減らすことができたとのこと。
肩こりや頭痛などが解消し、悪化していた腎じん機能も改善したそうです。

血圧を下げたいなら、ぜひRAP食をお試しください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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