【医師解説】胃腸を活性化させる「腹筋押し」のやり方
背中のコリは、非常に厄介です。たいてい、背中全体が漠然と不快で、どこをほぐせばいいか、わかりません。そんなとき役立つのが、拮抗筋による刺激です。背中がほぐれると、内臓に流れる血液量が増大し、胃腸の機能が回復します。【解説者】班目健夫(青山・まだらめクリニック院長 自律神経免疫治療研究所所長)
胃のムカムカがすぐ治まった!
背中がこり固まると、内臓に流れる血液量が低下するため、
胃腸の機能低下が起こり、胃がムカムカしたり、消化不良が起こったりします。
こうしたケースでは、病院で検査を受けても、異常が見つからないことがほとんどです。
背中のコリは、非常に厄介です。
たいてい、背中全体が漠然と不快で、どこをほぐせばいいか、わかりません。
そんなとき役立つのが、拮きつ抗こう筋きんによる刺激です。
おなかの前面の筋肉(腹直筋)を探り、「押すと痛いところ」を探しましょう。
腹直筋は、背中の広背筋や脊柱起立筋などの拮抗筋です。
腹直筋のコリを探し、ほぐすことで、背中のコリを解消することができます。
背中がほぐれると、内臓に流れる血液量が増大し、胃腸の機能が回復します。
その結果、胃痛、胃もたれ、消化不良、便秘といった胃腸の不調が改善してくるのです。
腹直筋のコリをほぐすことで、背中の筋肉が緩むと同時に、腹筋の緊張も解けて、胃腸の調子が改善されます。
45歳の女性Eさんは、大病の手術のあと、体調が回復しませんでした。
特に、胃がムカムカする症状に、ひどく悩まされていました。
腹筋押しのやり方
解説者のプロフィール
班目健夫
1954年、山形県に生まれる。1980年、岩手医科大学医学部卒業後、同大学院進学、第一内科入局。
1984年、医学博士号取得。2004年より東京女子医科大学附属青山自然医療研究所クリニック講師。
2011年、青山・まだらめクリニック自律神経免疫治療研究所を開設。
西洋医学の専門領域は内科、肝臓学、消化器内科。西洋医学と東洋医学のいいところを取り入れた統合医療を実践している。
●青山・まだらめクリニック
https://www.dr-madarame.com/
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検査をしても、異常は見当たらなかったとのこと。
しかし、なんとか症状を改善したいと、当院にいらっしゃいました。
触診すると、腹直筋がガチガチにかたくなっていました。
その場で腹筋押しを行い、自宅でも習慣にするようにアドバイスしたところ、
すぐに胃が楽になり、ムカムカが治まったとの連絡がありました。