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 【医師愛食】小児ぜんそくの症状が軽快した「キャベツ」の酵素パワー オススメは黒酢キャベツ

【医師愛食】小児ぜんそくの症状が軽快した「キャベツ」の酵素パワー オススメは黒酢キャベツ

現代人の食事は、高たんぱくで高脂肪の肉料理が中心になっています。一方で、野菜や果物類は摂取不足。さらに、お菓子などに含まれる白砂糖は、取り過ぎています。私のクリニックでは、食事で体を治す「医食同源」を実感してもらうために食事指導を行っています。【解説】鶴見隆史(医療法人社団森愛会 鶴見クリニック理事長・医師)


食生活を変えない限り病気は根本から治らない

 現代では、糖尿病や高血圧、ガン、心臓病、アレルギー疾患といった慢性的な病気が増え続けています。そして、これらの症状の多くは、薬を使ってもなかなかよくなりません。

 それは、なぜでしょうか。答えははっきりしています。これらがすべて食事が原因で起こる「食源病」だからです。

 現代人の食事は、高たんぱくで高脂肪の肉料理が中心になっています。一方で、野菜や果物類は摂取不足。さらに、お菓子などに含まれる白砂糖は、取り過ぎています。

 薬によって症状が一時的に緩和したとしても、それは対症療法にすぎません。まずは、このような乱れた食生活を改めない限り、病気を根本から改善することは、とうてい望めないでしょう。

 私のクリニックでは、ガンや糖尿病、心臓病などの重篤な慢性病の患者さんに対して、食事指導をすることで大きな成果を上げています。患者さんには、文字どおり、食事で体を治す「医食同源」を実感してもらうのです。

 具体的には、まず、肉料理や菓子類の摂取は控えて、毎食、山盛りの生野菜を食べてもらいます。その野菜のとり方として、私が特に勧めているのが「黒酢キャベツ」です。

キャベツと黒酢は栄養価が抜群、病気を根本から治す強力な効果を発揮

黒酢キャベツとは、キャベツのせん切りに黒酢入りのドレッシングをかけたり、キャベツを黒酢に漬け込んだりした物を指します。基本的には、黒酢で作る酢キャベツとお考えください。キャベツと黒酢は、ともに栄養価が抜群で、病気を根本から治すために、強力な効果を発揮してくれるのです。
 そして、キャベツに含まれる健康成分のなかで、最も重要なものとして挙げられるのが、酵素でしょう。

黒酢と摂取すると酵素の活性が2〜3倍に高まる

 酵素とは、体内で起こる化学反応を促進する物質のことをいいます。そしてこの酵素は、体内での働き方の違いから、「消化酵素」と「代謝酵素」の二つに分けることができます。

 酵素は1日に体内で生成される量が決まっており、そのなかから、消化作業と代謝作業とに振り分けられるのです。一方に振り分けられる量が多くなれば、もう一方が少なくなります。

 そして、現代人の多くは、飽食によって消化作業にばかり酵素を使いがち。そのため、代謝に使う酵素が足りていません。

 また、体内で産生できる酵素量は、加齢とともに低下していきます。ですから、高齢な人ほど、慢性的な酵素不足に陥っているのです。

 慢性的なだるさや無気力は、酵素不足がその一因といえます。「十分寝ているにも関わらず、体がだるい」「何をするにも、今一つやる気が出ない」「すぐに疲れる」という人は、酵素が足りていないのかもしれません。

 このような病気未満の不調が続いた果てに、糖尿病や高血圧、動脈硬化、心臓病、そしてガンといった重大な病気が引き起こされるのです。

 そこで重要になるのが、酵素を外部から積極的に摂取すること。体内生成だけでは補えきれなくなった酵素は、食物からとるしかありません。

 酵素が多く含まれている食材の代表格といえば、生野菜です。そのなかでも、特にキャベツは、酵素の宝庫といっても過言ではありません。それほど多量の酵素が含有されているのです。

 さらに、野菜などの食物から酵素を摂取したときに、体内での活性を高めてくれるのが、黒酢です。キャベツといっしょに黒酢を摂取すると、キャベツだけを食べたときと比べて、酵素の活性が2~3倍に高まることがわかっています。この点こそ、私が黒酢キャベツを勧めるいちばんの理由です。

 また、酵素は熱に弱く、火を通した加熱食では、その活性を失ってしまいます。このため、野菜や果物はできれば生のまま摂取するほうがいいでしょう。もちろん、黒酢キャベツはこの点でもお勧めです。

腸内環境を整えてサラサラ血液に変える

 黒酢キャベツは、乱れた腸内環境もキレイに整えてくれます。

 肉食中心の食事では、腸内に悪玉菌が増加し、アミノ類などの腐敗成分が多量に作られ、腐敗が起こりやすくなります。すると、腸に炎症が引き起こされ、アトピー性皮膚炎など、さまざまなアレルギー疾患を招く原因になるのです。

 悪影響は、これだけではありません。こうしてできた腐敗物質は、血液に乗って体の隅々へと広まります。それが、各部位の痛みやコリ、頭痛、慢性疲労、さらには、めまいといった、多くの不定愁訴の原因となるのです。

 キャベツには、腸内環境を整えてくれる不溶性の食物繊維が、豊富に含まれています。

 不溶性食物繊維は、水溶性と異なり水に溶けないので、水分を吸収して便のかさを増すのに役立ちます。そうして腸壁を刺激して、便秘を解消してくれるのです。

 便秘の状態が続いて便が腸内に滞っていると、腸の中で悪玉菌が増殖し、腐敗物質が増加します。前述したとおり、それが病気の原因となるので、不溶性食物繊維を多く摂取することは、健康状態を良好に保つうえでとても重要です。

 加えて、黒酢に含まれる酢酸などの短鎖脂肪酸の働きも見逃せません。

 短鎖脂肪酸は、体内に摂取されると、腸内を弱酸性へと傾けて、善玉菌を増やし、腸内環境を整えてくれます。いっしょに摂取したキャベツなどの野菜に含まれる食物繊維が発酵する過程で、腸内の短鎖脂肪酸はさらに増殖していきます。

 短鎖脂肪酸は、代謝をアップし肥満を防ぐうえ、糖尿病の改善にも役立ちます。これは、腸内環境がよくなり短鎖脂肪酸が増えることで、血糖値を下げるためのインスリンの分泌が促されるためです。

 また、黒酢には、アミノ酸の一種であるアルギニンが含まれています。アルギニンは、血管を拡張する働きがあり、ドロドロの血液をサラサラに変えて、血液の流れをスムーズにしてくれます。

 一方、キャベツにも、ほかにも多くの有効成分が含まれています。その代表的なものが、ファイトケミカルの一つであるイソチオシアネートです。

 イソチオシアネートには、強力な抗酸化作用があり、ガンを防ぐ働きがあることでよく知られています。このため、アメリカの国立ガン研究所によって提案された「デザイナーズフーズ」のリストでも、多くの食品のうちキャベツはトップグループに位置付けられています。

キャベツのせん切りでぜんそくが治まった!

 キャベツの優れた健康効果を示すうえで、こんなエピソードがあります。

 私は幼いころ、小児ぜんそくで苦しんでいました。その様子を心配した祖母は、キャベツのせん切りを食べるように勧めてきました。たまたまラジオで、「ぜんそくにはキャベツが効く」という話を聞いたというのです。それから、私は毎食、キャベツをたくさん食べるようになりました。すると、まもなくして私のぜんそくは、ピタリと治まったのです。

 私のぜんそくが、食源病であることは明らかでした。キャベツの酵素や食物繊維などの働きによって、代謝が促され、腸内環境が改善したことで、症状が改善したのでしょう。

 それを証明するのが、高校生のときの経験です。当時の私は、野菜をあまりとらなくなり、代わりにマーガリンを塗ったトーストや、加工肉が入ったインスタントラーメン、砂糖たっぷりのチョコレートなどを毎日のように食べるようになっていました。

 すると、ぜんそくの症状が再発するようになったのです。ぜんそくの発作が起こるのは、決まってこれらの食品を食べたあとでした。添加物や砂糖を多量に摂取したことが、アレルギーを再発させるきっかけとなったのです。

 このときの経験を生かし、現在では黒酢キャベツを食べて、自分自身の健康維持にも役立てています。酢の香りや酸味がキツく感じられたときは、みそを混ぜ合わせると、味わいがまろやかになるので、お勧めです。
 皆さんも、黒酢キャベツを生活に取り込んで、健康の維持にお役立てください。

解説者のプロフィール

鶴見隆史
1948年、石川県生まれ。医療法人社団森愛会 鶴見クリニック理事長・医師。金沢医科大学卒業後、浜松医科大学で研修勤務。数ヵ所の病院に勤務した後、鶴見クリニックを開業。西洋医学と東洋医学を統合し、病気を根本から治す治療に取り組む。著書や監修本など多数。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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