【夜間頻尿が改善】トイレ通いの回数が激減する「足の指立て」のやり方

【夜間頻尿が改善】トイレ通いの回数が激減する「足の指立て」のやり方

日本人の生活が欧米化し、日常的に足の指を頻繁に使わなくなったことは、体に大きな影響をもたらします。足の指は、下肢の血液循環の折り返し地点だからです。代表的な症状の一つが、頻尿や尿もれなどの泌尿器の症状です。ご紹介する「足の指立て」で多くの方が夜間頻尿から解放されています。【解説】留目昌明(和楽堂治療院院長)


男性機能の低下の回復にも役立つ!

日本人の生活は、すっかり欧米化してしまいました。畳の上に正座することはほとんどなく、草履やわらじ、げたといった、足の指を使うはき物は、靴に取って替わられました。
靴をはくということは、歩くときに足の指をほとんど使わないことを意味します。

また、日常生活で正座をすれば、立つ・座るという動作が、何度もくり返されます。
ところが、いす中心の生活では、この足の指の運動がいっさいなくなるのです。

このように、日常的に足の指を頻繁に使わなくなったことは、体に大きな影響をもたらします。
なぜなら、足の指は、下肢の血液循環の折り返し地点だからです。

ここを動かさないと、末梢の血行が悪くなるだけではなく、全身の血液循環に悪影響を及ぼします。
足の指の先端まで流れてきた血液は、心臓へ戻っていかなければならないので、重力に逆らうために滞りがちです。

足指を使う機会がへればへるほど、血液は戻りにくくなるのです。
こうして下肢(下半身)の血液循環が悪くなると、その影響は各所に現れてきます。

その代表的な症状の一つが、頻尿や尿もれなどの泌尿器の症状です。
そもそも、年を取ってくると、膀胱などの泌尿器官が衰えて機能が低下してきます。

実は、私自身も、65歳を過ぎたころから、目に見えてトイレが近くなりました。
それを実感するようになってから、毎日、実践しているのが、「足の指立て」です。

頻尿でお困りのかたの場合、特にお勧めしたいのが、入浴中に行うことです。
足の指立ては、浴槽の外で行います。慣れるまでは、バランスが取りにくく、よろけたりすることがあります。

浴室で転ぶと危険ですから、高齢者の場合、注意して行ってください。
足の指立ての動きに慣れて、うまくバランスを取れるようになるまでは、必ず浴槽のへりなどにつかまりながら行うようにするといいでしょう。

足の指立てを行ったら、その後、浴槽につかってよく体を温めます。
足の指立てを行うことで、滞りがちな末梢の血液循環を高めることができます。

これにより、血液が心臓へとスムーズに送り返され、下半身の血液循環が大きく改善します。
さらに浴槽でよく体を温めれば、血液循環は、いっそうよくなるはずです。

頻尿を引き起こす要因となる体の冷えも、これによって解消することができます。
下半身の血流が大きく改善すれば、当然、泌尿器などの血流もよくなり、男性機能の低下の回復にも役立つでしょう。

私自身も、頻尿に悩まされていました。ですが、特に念入りに足の指立てを行うようになってからは、頻尿はすっかり解消したのです。

夜のトイレ通いの回数が激減した!

足の指立ては、尿もれの改善にも有効ですが、それは、単に血行が改善されるからだけではありません。
足指をあまり使わず、下半身の血流が悪いと、頭にばかり気き(一種の生命エネルギー)が上った状態になります。

そうなると、脳機能が低下して、脳からの指令が膀胱に正しく届かなくなります。

その結果として、尿もれという現象が起こってくるのです。
この頭に血が上った状態は、足の指立てをすれば解消できます。

気の通り道を「経絡」といいますが、足には、6本もの経絡が通っています。
足の指立てを行うことで、全身の気の巡りがよくなり、頭に血が上った状態を解消することができます。

それが、尿もれの改善に役立つのです。足の指立ては、最初のうちは、重心をひざのほうにかけると行いやすいでしょう。
慣れてきたら、徐々にお尻のほうに重心をかけるようにします。

お尻に重心をかけるようにすると、足の指にかかる負荷を高めることができますから、大きな刺激を与えることができます。
足指の力で体を持ち上げるときには、反動を使って、リズミカルに行いましょう。

これまでにも、「頻尿が改善し、トイレの回数がへってよく眠れる」という80代の男性、「足の指立てをやったら、夜中にトイレに行くのは1回に激減」という50代の女性など、
多くのかたが、夜間頻尿から解放されています。
ぜひお試しください。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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