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視覚を鍛えるだけ!成績や仕事の効率がアップする!

視覚を鍛えるだけ!成績や仕事の効率がアップする!

見え方がよくなると、視力だけでなく、成績や仕事の効率がアップします。また、疲れにくい眼にもなります。その結果、生活が見違えるほど楽しくなったり、性格が前向きになったり、容姿まで若返ったりするなど、実践された人からは大変喜ばれています。【解説】北出勝也(米国オプトメトリスト)

解説者のプロフィール

北出勝也(きたで・かつや)
兵庫県生まれ。米国オプトメトリスト。視機能トレーニングセンター「Joy Vision」代表(神戸市)。兵庫県特別支援教育相談員。関西学院大学卒業後、キクチ眼鏡専門学校を経て、米国パシフィック大学へ。「ドクター・オブ・オプトメトリー」を取得。2009年、一般社団法人「視覚トレーニング協会」を設立。著書に、『1日5分!大人のビジョン・トレーニング』(講談社)、『学ぶことが大好きになる ビジョントレーニング』(図書文化社)などがある。

容姿まで若返る!

 私は、米国オプトメトリストという、検眼や視機能に関する専門家です。
 この資格を持っている人は、日本にはまだ数名しかいません。アメリカでは100年以上の歴史を持つ国家資格で、眼の「病気を治す」眼科医と役割を分けて、眼の「使い方の改善」を主に担当しています。

 具体的な仕事としては、患者の視覚機能を調べ、機能向上のためのトレーニングを提案、指導。メガネやコンタクトレンズの処方もします。私は、アメリカの国家資格を取得し、13年前から日本で活動をしています。
 今までに1000人以上のお客さまに対して視覚機能の問題を指摘し、私が指導したトレーニング法によって見え方を改善してきました。

 見え方がよくなると、視力だけでなく、成績や仕事の効率がアップします。また、疲れにくい眼にもなります。その結果、生活が見違えるほど楽しくなったり、性格が前向きになったり、容姿まで若返ったりするなど、実践された人からは大変喜ばれています。

 ところで、皆さんは「見え方をよくする」と聞くと、「視力の回復」だと考えるのではないでしょうか。
 しかし、それは違います。見え方をよくするためには、視力だけではなく、視覚機能全般の改善が必要なのです。

「視力」と「視覚」の違い

 ここで、視力と視覚の違いを説明しましょう。
 視力は、「遠くのものをはっきりと見る力」だけを指すのに対し、視覚は視力を含めた「見る働き全般の力」を指します。

 視力がよく、遠くのものがよく見えても、眼球運動に問題がある人は、目的のものを探すことにひどく時間がかかってしまいます。

 そもそも「見る」ということは、眼でものを見て情報を取り入れ、脳で認知させ、さらに、見たものに対して気持ちや体が反応するまでを指します。

 例えば、食べ物を見て、それが何なのかを認知して食べたいと思うこと。飛んできたボールが危険だと認知し、避けることなどです。ほかにも、ものを見て思考したり、想像したりすることなども含まれます。

物忘れは加齢が原因ではない

 このように、視覚機能は脳の働きと常に連携していて、生きていく上で、とても重要な役割を持っているのです。
 あらためて整理すると、視覚機能は、大きく分けて三つあります。

 ①眼を動かしてものを見る運動機能。

 ②眼で見た情報を脳で処理し、色や形、向きや位置などを正確に認知する機能。

 ③眼で見た情報に従って、体を動かす機能です。


 これらの機能に問題があると、眼に過度に負担がかかり、眼精疲労や頭痛、肩こりが慢性化します。

 それどころか、書類や本を読むスピードが落ちたり、数字の見落としが頻発したりして、仕事効率がダウン。
中高年になると、物忘れが増えたり、方向音痴になったりして、家事や外出がおっくうになります。それが原因で、うつ状態になることもあります。

この悩み、実は視覚機能の問題かもしれません

 今挙げたようなことは、一般に、本人の能力の低さや加齢が原因と考えられがちです。しかし、実は視覚機能に問題があって、本来持っている力を発揮できていない、という場合がとても多いのです。

 視覚トレーニングを行って、視覚能力を伸ばせば、それぞれ抱えていた悩みが解消し、驚くほど生活の質が向上します。もちろん、視力の回復にもつながるでしょう。

 特に中高年の人は、脳が活性化して若返り、認知症の予防効果が期待できるでしょう。

 トレーニングといっても、何も難しいことはありません。目を動かして、鍛えるだけ。簡単に言えば「眼の筋力トレーニング」です。
 体が筋肉で動いているように、眼も筋肉で動いています。

 眼球の周りには、大きく分けて六つの筋肉(上斜筋、下斜筋、上直筋、下直筋、外直筋、内直筋)があり、それらが視覚機能をしっかり保持しています。

 しかし、現代では、テレビやパソコン、携帯電話の画面と、狭い範囲ばかりを見ることが多く、眼は慢性的な運動不足で、視覚機能は低下するばかり。すると、理解力や思考力、集中力といった脳の機能までが衰えていくのです。

目をぐるっと回すだけでもよい

 眼の筋肉も、全身の筋肉と同じように、運動すればするほど鍛えられます。

 鍛え方としては、今回ご紹介する「眼の準備運動」や「眼球運動トレーニング」がお勧めです。毎日5分程度続けるだけで、1~2ヵ月で視覚機能の改善が実感できるでしょう。さらに、「視覚認知機能トレーニング」を実践すれば、記憶力や想像力が高まり、脳の働きがさらにアップします。

 百人一首や、トランプの神経衰弱、七ならべ、けん玉やビー玉遊びも、「ボディイメージトレーニング」という立派な視覚トレーニングの一つです。眼で見た情報に対して、体が素早く反応する力がつきます。童心に帰って、トライしてみてはいかがでしょうか。

 私自身も、毎日視覚トレーニングを行っています。散歩の途中や通勤電車の中で、目を左右や上下、斜めに視点を変えたり、近くや遠くを交互に見るようにしています。目をぐるっと回すだけでも効果的です。

 視覚トレーニングは、特別な道具は必要ありません。皆さんもぜひ実践して、視覚能力を鍛えて、人生の質を向上させてください。

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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