医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営

糖尿病を改善!医師が解説、血糖値を下げる【酢キャベツダイエット】のやり方

糖尿病を改善!医師が解説、血糖値を下げる【酢キャベツダイエット】のやり方

酢もキャベツも、共に非常に健康によい食品です。一緒に取ることで疲労回復を促し、血圧を下げ、内臓脂肪を減らす効果が報告されています。これからダイエットしようと考えているかたや、血糖値を下げたいかたは、酢とキャベツを、ふだんの食事にうまく取り入れてみてください。【解説】簗瀬正伸(国立循環器病研究センター移植医療部医師)


大きく突き出たおなかが引っ込んだ!

 かつて私は、体重が96・6kgまで増えたことがありました(身長は171cm)。そのときは体脂肪率が43%もあり、太りすぎは明らかでした。

 中性脂肪値なども高かったのですが、最も心配だったのが、血糖値です。空腹時の血糖値が、150mg/dlと、基準値の110mg/dlを超え、ヘモグロビンA1cも、5・8%と、当時の基準値を超えていました(過去1〜2ヵ月の血糖状態がわかる指標。現在の基準値は4・6〜6・2%)。
 自分自身、いわゆる「境界型糖尿病」と判定していました。もともと私の家は、糖尿病の家系です。それを考慮すれば、糖尿病の大きな誘因である肥満は、一刻も早く解消しなければいけません。

 そんなときに、吉田俊秀先生(当時・京都市立病院糖尿病・代謝内科部長)の講演を拝聴しました。そこで、先生が、糖尿病改善のために考案された「食前キャベツ」を知ったのです。
 その代表的な効果を挙げると、まず、生のキャベツをよくかんで食べると、満腹中枢が刺激されます。すると、空腹感に悩まされることが少なくなり、食事量を減らすことができます。
 第二に、食事量が減って内臓脂肪が減ると、過剰に分泌されていたインスリンの分泌が、正常化し、この面からも肥満解消に役立ちます。
 第三に、キャベツに含まれる食物繊維の効果もあります。キャベツの食物繊維は、腸で糖質の吸収を緩やかにして血糖値の上昇を抑制します。

 これらの効果によって、キャベツは肥満解消に大いに役立つのです。そこで私は毎食、食前に6分の1個分のキャベツのざく切りを食べるようにしました。
 確かに、キャベツをよくかんで食べると、かなりの満腹感が得られます。当初から、それが実感できました。主食のご飯は、1食当たり120gに抑え、魚は80g、肉も80gを目安にとることにしました。キャベツ以外の野菜も、油や砂糖を過剰に使わない調理法で、たくさんとるように心がけました。
 また、握りこぶし大の果物を1日2個、食後に食べるようにしました。勤務の合間に小腹がすいたときには、キャベツをかじるようにしました。

 減量は順調でした。食前キャベツを始めて10日めには、体重は5kg減。その後も1ヵ月に6~7kgずつ減り、半年で、33kgもの減量に成功したのです。
 元々、96・6kgだった体重は、63・2kgになったので、約33kgの大減量です。43%あった体脂肪率は23%に、119cmあったウエストは83cmと、36cmも縮みました。大きく突き出ていたおなかは引っ込み、二重あごも引き締まって、別人に見えるほどスッキリしました。
 血糖値は、150mg/dlが、98・6mg/dlに。5・8%あったヘモグロビンA1cは、4・6%になり、どちらも基準値内に収まるようになったのです。

酢キャベツの作り方

酢とオリーブオイルで自家製ドレッシング

 その後、私は、やせすぎた結果、腰を痛めてしまったので、少し体重を戻すことにしました。それで、データの上ではいちばん長生きできる数値とされる、BMI(肥満度を示す指標の一つ)25を目安とすることにしました。私の場合でいえば、体重は約73~74kgということになります。

 それからは、この体重をキープするように心がけてきました。今から、3~4年前には、仕事のストレスが大きかったせいで、77kgまで体重が増えてしまったこともありましたが、そのときも、1ヵ月くらいかけて、体重を3kg落とし、目標体重に戻しました。

 このように、体重の増減は多少ありましたが、やせてから現在まで、いちばん懸案だった血糖値は、きちんと基準値内をキープできています。
 ちなみに、食前キャベツを始めたとき、私自身は、ノンオイルのドレッシングを、キャベツにかけて食べることが多かったのです。市販の青じそドレッシングを使うこともありましたが、ときには、酢とオリーブオイルで、自家製のドレッシングを作り、それをキャベツにかけて食べることもありました。

 あらためていうまでもありませんが、酢もキャベツも、共に非常に健康によい食品です。キャベツについてはすでにふれましたが、酢についても、疲労回復を促し、血圧を下げ、内臓脂肪を減らすなど、多くの健康効果が報告されています。
 これからダイエットしようと考えているかたや、血糖値を下げたいかたは、酢とキャベツ、二つの優れた食品を、ふだんの食事の中にうまく組み込んでいくといいでしょう。

 糖尿病の改善を目的に、キャベツダイエットをする際は、ご自分の体重の、5~10%程度の減量を目安にすることをお勧めします。これくらいの減量でも、血糖値抑制の効果はかなりあるはずです。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

この健康情報のエディター

関連する投稿


2ヵ月で変化【キュウリダイエット】6.2kgやせて脂肪肝、血糖値も改善

2ヵ月で変化【キュウリダイエット】6.2kgやせて脂肪肝、血糖値も改善

子どもの頃から肥満だった私は、もう体形のことは諦めていました。キュウリ食べるだけダイエットを始めて、数字だけでなく体感としても体の軽さを感じ始めました。今まで体を動かすことが、「つらくて面倒くさいこと」だったのに「こんなに気持ちがいいことだったんだ」と思えるようになったのです。【体験談】山田順子(仮名・主婦・44歳)


ハードなロケでも平気!女優・秋本奈緒美が毎朝の味噌汁に入れるものとは?

ハードなロケでも平気!女優・秋本奈緒美が毎朝の味噌汁に入れるものとは?

実をいうと私も、20年ほど前から、みそ汁に酢を入れています。きっかけは、お仕事でごいっしょした先輩が、みそ汁に酢を入れるのを見たことでした。意外な組み合わせに驚きましたが、お酢好きの私は、すぐにまねをしました。すると予想を上回るおいしさだったのです。それ以来、みそ汁には必ず酢を入れています。【体験談】秋本奈緒美(女優)


【最新研究】納豆から「糖尿病予防につながる2つの成分」を世界で初めて発見!

【最新研究】納豆から「糖尿病予防につながる2つの成分」を世界で初めて発見!

今回、納豆から2種類のDPP4阻害物質が発見されました。どちらも世界で初めて発見されたDPP4阻害物質です。これまでも納豆の健康効果はよく知られていましたが、納豆には血糖値の上昇を防ぎ、糖尿病予防につながる成分が含まれていることが最新研究で明らかになったのです。【解説】舘博(東京農業大学応用生物科学部醸造科学科教授)


味噌汁に酢を入れると健康効果アップ!絶品「酢みそ汁」12のアレンジレシピ

味噌汁に酢を入れると健康効果アップ!絶品「酢みそ汁」12のアレンジレシピ

「酢が苦手」「酢の使い方がわからない」という人でも、みそ汁に入れると酸味が和らぐので、無理なく摂取できます。内臓脂肪を減少させて血圧を下げる酢と、血管を若返らせ、美肌効果が高いみその組み合わせは、最強の病気撃退食といえるでしょう。【料理・スタイリング】村山瑛子(料理研究家)【栄養計算】村山愛子(管理栄養士)


発酵食で体質改善できた!塩発酵キャベツでアトピーのかゆみを撃退

発酵食で体質改善できた!塩発酵キャベツでアトピーのかゆみを撃退

2年前の夏が終わる頃、突然アトピーが再発したのです。塩発酵キャベツのほか、発酵食品を頻繁に食べるようにしたら、いつの間にか、薬を飲まなくてもアトピーの症状が出なくなりました。皮膚には内臓の状態が出ると聞いているので、体の中から状態が改善されてきたのだと思います。【体験談】田口恭子(セラピスト・48歳)


最新の投稿


【スタンフォード式】疲労回復にいい食べ物・疲れない食事術を大公開!

【スタンフォード式】疲労回復にいい食べ物・疲れない食事術を大公開!

久々に帰国して驚いたのは、日本で普通に食事をすると、アスリートのための食事とは真逆で、疲労をためてしまう食事が多いということでした。特に気になったのは、砂糖があふれかえっていることです。糖質(炭水化物)の摂取も多いですね。【解説】山田知生(スタンフォード大学スポーツ医局アソシエイトディレクター・アスレチックトレーナー)


布施博が脊柱管狭窄症を克服!足の激痛と歩行困難から救った方法とは?

布施博が脊柱管狭窄症を克服!足の激痛と歩行困難から救った方法とは?

腰の辺りから肩甲骨の下辺りまで指圧しても、せいぜい3分程度しかかかりません。実際にやってみると、これがすごく気持ちいいんです!こわばっていた筋肉がほぐれていくのを実感できます。なにしろ、脊柱管狭窄症の症状が目に見えてよくなりましたね。右足に感じていた激痛が、すっかり治まったんです。【体験談】布施博(俳優)


金属音のような耳鳴りが「酢タマネギ」で大改善した!納豆を入れるのがお勧め

金属音のような耳鳴りが「酢タマネギ」で大改善した!納豆を入れるのがお勧め

作った酢タマネギを、毎朝食べている納豆に混ぜて食べています。酢タマネギを混ぜる量は、私はカレースプーンに2杯、妻は1杯です。こうして毎日の朝食で酢タマネギを食べ続けていたら、耳鳴りの音が徐々に小さくなってきたのです。3ヵ月後には、日中はほとんど気にならなくなりました。【体験談】鈴木興起(無職・80歳)


老廃物を排出してむくみ改善!心身がスッキリする「塩カイロ」の作り方 ・やり方

老廃物を排出してむくみ改善!心身がスッキリする「塩カイロ」の作り方 ・やり方

今回、むくみの予防と改善のためにお勧めするのが「塩カイロ」です。塩カイロは、塩灸をアレンジした、手軽なセルフケアです。塩カイロは、お尻にある尾骨を温めます。尾骨周辺を塩カイロで温めることにより、こりやゆがみが解消し、自律神経のバランスが整って、血液やリンパの流れが改善するのです。【解説】宮本啓稔(新宿西口治療院院長)


【炭酸水パックの美肌効果】ペットボトルでもOK?濃度(ppm)の目安はある?

【炭酸水パックの美肌効果】ペットボトルでもOK?濃度(ppm)の目安はある?

炭酸水につかると、その部位の毛穴から炭酸が浸透。体内で毛細血管に入り、血管内の酸素を細胞に送り出します。これを体が察知すると「酸素が足りていない」と勘違い。炭酸水につかっている部位に酸素を供給しようと、血液がドッと流れてきます。こうして血管が拡張され血流が改善するのです。【解説】齋藤真理子(山本メディカルセンター院長)