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耳鳴り・めまいを改善するセルフケア「アルミ湿布」 ― アキレス腱にアルミホイルを巻くだけ

耳鳴り・めまいを改善するセルフケア「アルミ湿布」 ― アキレス腱にアルミホイルを巻くだけ

アルミ湿布は、鍼治療の働きを応用したセルフケア法で、だれでも安全に行えるのが特長です。アルミホイルが皮膚にふれることで、鍼治療と同様に、微弱な電流が体内に発生します。アルミホイルを巻くことによって、ツボのある位置がポカポカと温まります。【解説】福辻鋭記(アスカ鍼灸治療院院長)


腎を元気にすれば耳は自然に若返る!

「耳もとで、キーン、ジージーという音が鳴り響くことがある」

「最近、テレビの音や会話が聴こえづらくなった」

「周囲がグルグルと回り、立つことができない」

といった症状にお悩みのかたはいませんか。

これらの耳鳴りや難聴、めまいは、耳鼻科で調べてもらっても原因が見つからないことが多いものです。

ひどいときには、「加齢によるものなので、あきらめてください」と、医師から宣告されることもあるでしょう。

確かに、年を取ることによって耳の器官の老化が進むと、その機能も低下していきます。
耳はだんだんと遠くなり、人との会話も難しくなります。耳鳴りやめまいといった症状にもつながるでしょう。

東洋医学では、こうした老化現象は、腎が弱ることによってもたらされると考えられています。腎は五臓のなかで、生命力の象徴とされる器官です。
老化の進行をおさえるには、まず、弱った腎を元気にしなくてはなりません。

そこで有効なのが、腎に対応するツボへの刺激です。
私たちには元来、不調や病気を自分の力で治す「自然治癒力」が備わっています。

ツボ刺激は、この自然治癒力を高め、病気に対する抵抗力や免疫力を強化するために用いられます。
足の内くるぶしとアキレス腱けんの間のくぼんでいるところに、太たい谿けいというツボがあり、ここを刺激するのがいいでしょう。

太谿は、腎経という経絡上にあります。経絡とは、生命エネルギーである気の通り道のこと。
ここを刺激することで、腎の働きが促されて耳が若返り、耳鳴り、難聴、めまいといった症状を改善へと導くのです。

では、どのような方法で刺激すればいいのでしょうか。ツボ刺激の手段として、最も代表的なのは鍼治療です。
鍼治療は、金属製の鍼を用いて、ツボに刺激を与えます。ここでいう刺激とは、単なる物理的なものにとどまりません。
金属製の鍼を刺すことによって、体内に微弱な電流を生じさせ、それにより大きな効果が得られるのです。

金属は水分にふれることで、電子を放出して陽イオン(プラスイオン)となる性質があります。
肌は水分を帯びているので、鍼は皮膚にふれることによって、プラスイオン化します。

すると、皮膚の表面にはマイナスの電気が、そして体内にはプラスの電気が発生します。
これによって、体内で微弱な電流が流れ、刺激の効果が増幅されるのです。

くるぶしに巻くだけで足がポカポカと温まる!

鍼治療は大きな効果が得られますが、施術にはどうしても専門家による助けが必要です。
素人が簡単に行えるものではありません。そこでお勧めなのが、「アルミ湿布」です。

アルミ湿布は、鍼治療の働きを応用したセルフケア法で、だれでも安全に行えるのが特長です。
アルミホイルが皮膚にふれることで、鍼治療と同様に、微弱な電流が体内に発生します。

さらに、アルミホイルを巻くことによって、ツボのある位置がポカポカと温まります。
電流による刺激と、温熱効果によって、ツボを効果的に刺激することができるのです。

やり方はとても簡単です。どのご家庭にもあるアルミホイルを、くるぶし全体を覆うようにして巻くだけです。

端は、セロハンテープや医療用のテープなどで留めるようにしてください。

巻いた上から、靴下やタイツをはいてもかまいません。しばらくすると、足がポカポカと温まってくるのが実感できるでしょう。

アルミ湿布は、いつ行ってもけっこうです。家事や仕事のじゃまにならなければ、1日じゅう巻いていてもいいですし、反対に就寝時だけでもかまいません。

基本的には、両足に巻きますが、めんどうであれば片方だけでもいいでしょう。
その際は、男性なら左足に、女性なら右足に巻くようにしてください。

アルミ湿布は鍼に比べると、その場ですぐに効果は現れにくいものの、長時間貼っているので、常に刺激が体に加わっていることになります。
毎日継続することで、効果が徐々に現れてくるので、まずは数日続けてみてください。

最後に一つだけ注意点です。金属アレルギーのかたで、もしもアルミホイルを巻いてから、なにかしらの異常を感じられた場合には、すぐに外すようにしましょう。

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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