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【医師の体験談】中性脂肪値と肝機能値が改善した「ブロッコリーダイエット」

【医師の体験談】中性脂肪値と肝機能値が改善した「ブロッコリーダイエット」

6年前の私はやや肥満ぎみで、血液検査では、中性脂肪とγ-GTPが異常値でした。「食事は野菜から食べ始めるとよい」。ちょうど世間でそのように言われ始めた時期でした。丸ごとブロッコリーを始めてから、体重は自然に3㎏ほど減り、中性脂肪は正常化し、γ-GTPも下がりました。【解説】鶴原由一(つるはらクリニック院長)

解説者のプロフィール

鶴原 由一
1960年、山口県生まれ。九州大学医学部卒業後、九州大学心臓外科に入局。福岡こども病院、九州大学、佐賀医科大学、香川医科大学、熊本市民病院小児心臓外科勤務を経て、2007年に熊本市内で内科・小児科・循環器科で開業。診療の内容をわかりやすく患者に伝える方法を追求し考案した「ミニカルテ」をアガペ社と開発。全ての患者に、全診療内容を印刷したカルテを渡す方式を続けている。医療上の啓蒙活動に役立てばと、自身のブログ「ひまわり通信」を毎日休まず執筆中。

●つるはらクリニック
http://tsuruhara-clinic.com/

熊本県熊本市東区上南部2-4-2
TEL:096-227-7100

6年間毎日1株のブロッコリーを食べる

運動不足もあって、6年前の私はBMI24.8と、やや肥満ぎみでした(※1)。
血液検査では、中性脂肪とγ -GTP(※2)が異常値で、高中性脂肪症と脂肪肝が認められました。

「食事は野菜から食べ始めるとよい」。
ちょうど世間でそのように言われ始めた時期でした。

野菜を先に食べると糖質の吸収が緩やかになり、体内に脂肪が蓄積されにくくなるのです。
そこである日、腹持ちのよさそうなブロッコリーをゆでて、食事の最初に食べてみました。

しかも冗談半分に1株丸ごとです。
ブロッコリーが好きだったわけではなく、むしろ苦手でした。

ただ、栄養面で優れていることは知っていて、あえて苦手なブロッコリーを克服しようという気持ちもありました。
まるで罰ゲームのように苦痛でしたが、食べ終わると妙な達成感があったのですね。

次の日も、苦しみながら、わぁわぁ言いながら1株食べました。
また次の日も、その次の日も。

こうして気が付くと、私は6年ほど毎日ブロッコリーを1株食べ続けているわけです。
毎日1株を続けるために、インターネット上の記事などを参考にして、いろいろなブロッコリー料理を作ったり、ドレッシングを工夫したり、スムージーにしたりもしました。

スムージーにしたのは、抗ガン効果を期待するなら、生で食べたほうがいいと聞いたからです。
しかし、ブロッコリーだけだと、はっきり言ってまずくて飲めません。

そこでキウイとバナナと混ぜてみたところ、キウイの酸味と相性がよく、そこそこおいしくいただけました。
しかし今は何も味を付けず、レンジでチンしただけのブロッコリーを食べることが多くなりました。

ブロッコリー自体の味に目覚めたのかもしれません。
もともと味は淡泊なので、何かの料理に加えても存在感(食感)があるわりに、それほど味を邪魔しないのです。

現在の調理法としては、水洗いしたブロッコリーを小房に分けて、大さじ1杯ぐらいの水を入れたレンジ用の皿に入れ、ラップでふたをしてレンジでチン。
チンする時間は600Wで2~3分です。

ただしレンジ加熱では、火の通り具合を少し間違えるとパサパサになるので注意が必要です。
ちなみに、レンジで調理するのは「栄養素がゆで汁に溶け出さないようにするため」というのは名目で、毎日ブロッコリーを鍋でゆでていた妻が、そのムッとする青くさい臭いにうんざりしてしまったからです。

※1 BMIは体格の指標で25以上が肥満。標準体重はBMI22
※2 肝臓などで作られる酵素で肝機能値を表す指標の1つ

ドカ食い前の1株で無理なくやせた

私の食生活は、基本的に1日1食、夕食だけです。
これをもう10年以上続けています。

実は10年前の私は、体重80㎏を超す肥満体形でした(身長は170㎝)。
そのときに出合ったのが、1日1食にする代わりに、その1食は何を食べても構わないというBOOCSダイエット(※3)です。

2食を我慢したストレスを、残りの1食で発散する食事法ですから、その1食は、制限なく好きなだけ食べたほうが、むしろダイエットになるのです。
私はこの方法で、4ヵ月で16㎏の減量に成功しました。

その後、1日1食が少々手抜きになり(休日には昼食を取ってしまうなど)、7㎏ほどリバウンドしました。
6年前に丸ごとブロッコリーを始めてから、また体重は自然に3㎏ほど減り、68㎏を維持しています。

私は、いつも夕食の最初に黙々とブロッコリーを1株食べます。
ブロッコリーを食べ終わった時点で、軽い満腹感を自覚します。

その後は、家族と同じメニューの夕食を取りますが、なにしろ胃袋の中にはすでにブロッコリーが1株入っているわけで、食べられる量もある程度限られます。

毎晩ドカ食いしてるつもりでも、1日3食の人と比べると総摂取カロリーはむしろ少ないと思います。
でも、ドカ食いの満足感は毎晩堪能できるのです。

ビタミンやミネラルが豊富なブロッコリーのおかげで栄養バランスもよいし、糖質の吸収も抑えられ、満腹感があるのに太りにくい。
無理なく今の体重をキープできているのは、ブロッコリーのおかげでしょう。

体重が減っただけでなく、中性脂肪は151㎎/㎗から41㎎/㎗(正常値は150㎎/㎗未満)に正常化し、γ-GTPは131単位から66単位(正常値は男性で50単位以下)に下がりました。

毎晩の飲酒量はむしろ増えているのですが、肝機能は改善しています。
もちろん私のごく個人的な経験談をもって、医学的な結論を導くことはできませんし、ブロッコリーの栄養や医学的効果について研究したこともありません。

ただ、体に悪いことをしている気はしません。
かなり特異的な食生活をご紹介しましたが、私とまったく同じことをやる必要はありません。

でもマネしてみたいというのなら、ブロッコリー4分の1株ぐらいが、毎日の摂取量としてはお勧めです。

※3 九州大学名誉教授の藤野武彦医師が提唱。1日1快食で脳疲労(ストレス)を取り除く食事法

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

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