MENU
医療情報を、分かりやすく。健康寿命を、もっと長く。医療メディアのパイオニア・マキノ出版が運営
【柔道整復師が解説】腰痛改善の特効ポイント“アキレス腱” 蒸しタオルで温めよ!

【柔道整復師が解説】腰痛改善の特効ポイント“アキレス腱” 蒸しタオルで温めよ!

アキレス腱が腰痛とかかわりがあるなどとは、想像できなくても無理はありません。しかし、両者の間には密接な関係があり、アキレス腱は、腰痛解消の特効ポイントともいってよい場所なのです。アキレス腱を温めることで、腰を含めた下半身全体の血行を促すことができます。【解説】宮田寿望(ホロンハーモニー代表・柔道整復師・整体師)

解説者のプロフィール

宮田 寿望
ホロンハーモニー代表。京都出身。立命館大学卒業後、気功法や東洋医学を学び、整体師、柔道整復師となる。また、野口整体やヨガなどの理論を応用した「心と身体」の両面からの整体指導を実践している。
●ホロンハーモニー
http://holon-harmony.com/

アキレス腱は腰痛解消の特効ポイント!

腰痛に悩んで私の治療院を訪れるかたに、私がお勧めしているのが「アキレス腱に蒸しタオルをのせて温める」方法です。
実際に、この方法をお勧めすると、けげんそうな顔をされるかたが少なくありません。

そもそも、アキレス腱が腰痛とかかわりがあるなどとは、想像できなくても無理はありません。
しかし、両者の間には密接な関係があり、アキレス腱は、腰痛解消の特効ポイントともいってよい場所なのです。

私たち人間は、動物のように4本の足ではなく、たった2本の足で重たい体を支えなければなりません。
しかも、移動の際には、重心のバランスを絶妙に取りつつ移動する必要があるのです。

その際、私たちの体重は、足裏全体というより、足の親指、小指、かかとの3点によって支えられています。
そして、その上にのっている全身と足裏とをつないで体のバランスを取り、ゆる運動で負荷がかかります。

直立2足歩行の宿命で、私たちの体は、ともするとバランスをくずしやすくなっています。
そのため、猫背や体の使い方のクセ、あるいは、加齢や運動不足による筋力低下、スポーツなどによる筋肉疲労など、さまざまな要因から腰痛が起こってきます。

こうして腰痛が起こるとき、体の支えとなっていたアキレス腱には、腰痛の自覚症状が出る以前から、大きな負担がかかっています。
しかし、私たちがアキレス腱を意識することはほとんどありません。

ある意味、アキレス腱は我慢強く負担に耐えているのです。
体のバランスのくずれから腰痛が起こっているとき、アキレス腱にふれてみると、冷えてひどくこわばっていることがわかります。
当然、腱や腱周辺部の血行も、非常に悪くなっているのです。

アキレス腱のこわばりと冷えに、体のバランスのくずれが現れているといってもよいでしょう。
そこで、まずアキレス腱を温めて、血行をよくし、こわばりをほぐし、少しずつでも体のバランスを修復することが大事なのです。

また、アキレス腱を温めることで、腰を含めた下半身全体の血行を促すことができます。
かつ、東洋医学的には、生命エネルギーである「気」の流れをよくする効果も発揮されます。

熱が肌にジワーッと浸透し芯まで温める!

腰痛改善のため、アキレス腱を温める方法として、私がお勧めしているのは、蒸しタオルを当てることです。
まずは、蒸しタオルを作ります。次に、うつぶせになり、かかとからアキレス腱にかけて包むように置きます。

後は、そのままじっとしているだけです。10分が1セットです。蒸しタオルを置く足は、腰の痛みが出ているほうです。
腰の右側が痛むなら右足、左側が痛むなら左足を温めましょう。

もちろん、蒸しタオルを2本作って、同時に両方温めていただいてもけっこうです。
時間に余裕があるなら、両足のアキレス腱を1セット温めたのち、悪いほうだけ、さらにもう1セット、温めてもいいでしょう。

重要なポイントは、蒸しタオルで温めている間は、アキレス腱に意識を集中させることです。
実行しながらテレビを見たり、本を読んだりすることは好ましくありません。

「ああ、今私のアキレス腱が温められている」という認識を持つこと、そういう指令が脳に届くことが大切です。
それでこそ、脳は、アキレス腱からの指令をより鋭敏に感じることができ、健康効果も高くなるのです。

アキレス腱蒸しには、肌にジワーッと浸透し、芯まで温める蒸しタオルがお勧め

アキレス腱蒸しは、入浴直前や食後すぐに行うことは避けたほうがよいでしょう。
ちなみに、アキレス腱を温めるのであれば、使い捨てカイロを使ってもいいのでは、と考えるかたもいらっしゃるでしょう。

しかし、私は、使い捨てカイロよりも、蒸しタオルをお勧めします。
蒸しタオルの場合、その熱源が水で濡れていることがポイントです。

つまり、単に温めるだけではなく、蒸すことが重要なのです。水を含んだ熱は、肌にジワーッと浸透し、芯しんまで温めます。
そのため、抜群の腰痛改善効果を発揮します。この方法は、実際に試してみると、大変気持ちがよいものです。

ぜひ、皆さんも、体感してみてはいかがでしょうか。

「アキレス腱が温められている」と認識せよ!

この記事のエディター

※これらの記事は、マキノ出版が発行する『壮快』『安心』『ゆほびか』および関連書籍・ムックをもとに、ウェブ用に再構成したものです。記事内の年月日および年齢は、原則として掲載当時のものです。

※これらの記事は、健康関連情報の提供を目的とするものであり、診療・治療行為およびそれに準ずる行為を提供するものではありません。また、特定の健康法のみを推奨したり、効能を保証したりするものでもありません。適切な診断・治療を受けるために、必ずかかりつけの医療機関を受診してください。これらを十分認識したうえで、あくまで参考情報としてご利用ください。

関連記事
慢性腰痛は、さまざまな原因によって生じます。なかでも最大の原因と考えられるのが、普段の姿勢の悪さです。加齢や運動不足、パソコンやスマホなどの習慣によって、私たちの姿勢はひどく悪いものになっています。これが、腰に負担をかけているのです。【解説】岩間良充(鍼灸整骨院ホスピスト院長)
更新: 2019-06-15 18:00:00
人間の体は、精密機械のようなものです。どんなによい機械でも、使い続ければ調子が悪くなり、壊れやすくなります。同様に、人間の体も年齢を重ねると、あちこちに具合の悪いところが出てきます。しかし、定期的にメンテナンスをすれば、悪くなる度合いをゆるやかにできます。【解説】久野信彦(久野接骨院院長)
更新: 2019-06-07 00:00:00
「腰が痛い!」幅広い年齢層に蔓延する腰痛。しかし、病院に駆け込んで、骨や神経に異常が見つからない場合は「非特異的腰痛症」と診断されます。非特異的、つまり、原因不明の腰痛という意味。なんとも不思議な病名です。「腰が痛い」という異常があるから病院に来ているのに……。【解説】戸田佳孝(戸田リウマチ科クリニック院長)
更新: 2019-05-24 18:00:00
腰、ひざ、股関節の痛みに悩む患者さんは、後を絶ちません。痛みのきっかけはさまざまですが、原因はただ一つ、「体のねじれ」です。では、ねじれはどこから起こるのでしょうか。人間が立つとき、地面に唯一接しているのは足底(足の裏)だけです。【解説】内田泰文(豊中愛鍼灸整骨院院長)
更新: 2019-05-13 18:00:00
言われるがままバンドを巻き体を動かしてみたところ、腰とお尻の下の鈍い痛みがその場でスッと消えたのです。心底びっくりし「これはなんですか?」と関口先生に聞いたところ、43円療法と教えられました。私の体に43円療法は合っていると思います。体の痛みを自分で調整できるのはありがたいです。【体験談】奥田弘毅(仮名・無職・69歳)
更新: 2019-03-17 18:00:00
最新記事
私は、60歳の今も左右の視力は1・0を保っています。これまでメガネの世話になったこともありません。老眼知らずの状態をキープしている秘密は、私が毎日行っているトレーニング「目のスクワット」にあるのです。毛様体筋をほぐす効果があります。【解説】本部千博(ほんべ眼科院長)
更新: 2019-07-03 14:37:40
歩くとひざが痛くなる、腰が重くなる、どっと疲れが出る。私なら、まず「浮き指」を疑います。詳しく調査した結果、現代日本人男性の6割、女性の7割が浮き指であることがわかったのです。浮き指とは、文字どおり「足の指が浮いている」状態を指します。【解説】阿久根英昭(桜美林大学健康福祉学群教授)
更新: 2019-06-18 18:00:00
鍼灸師の私がおすすめして、皆さんにご好評をいただいている「温熱ツボ刺激」のやり方をご紹介しましょう。この温熱ツボ刺激は、男女を問わず効果があるものです。ですから、女性だけでなく、薄毛や白髪で悩む男性のかたにもぜひ試してほしいのです。【解説】横内稚乃(稚乃針灸整骨院院長)
更新: 2019-06-17 18:00:00
玉ねぎが体によいのはよく知られたことですが、なかでも、血糖値を降下させる作用が注目されています。しかし、玉ねぎを毎日食べたくても、あのツンとする刺激臭が嫌で、玉ねぎ料理は苦手という人も多いでしょう。そこでお勧めなのが、玉ねぎドレッシングです。【解説】里見英子(里見英子クリニック院長)
更新: 2019-06-16 18:00:00
慢性腰痛は、さまざまな原因によって生じます。なかでも最大の原因と考えられるのが、普段の姿勢の悪さです。加齢や運動不足、パソコンやスマホなどの習慣によって、私たちの姿勢はひどく悪いものになっています。これが、腰に負担をかけているのです。【解説】岩間良充(鍼灸整骨院ホスピスト院長)
更新: 2019-06-15 18:00:00

ランキング

総合ランキングarrow_right_alt